曲線も、遊び心も。 真鍮のジュエリー
Faburs
かたちをつくり、色を添える。装う楽しみを支えてきた金属の話。
大きく弧を描くバングル。色のついたガラスを囲む、小さな縁。ジュエリーを選ぶとき、目がとまるのは、そんな形の面白さだったりします。
Nishkaのジュエリーにも使われている真鍮は、そのさまざまな形を生み出せる金属です。磨けば明るく輝き、細い線にも、ふくらみのある形にもなる。装うための素材として、長い間使われてきました。
金色の金属を、身につける
真鍮は、銅と亜鉛を組み合わせた金属です。赤みのある銅に亜鉛が加わることで、黄色みを帯びた色が生まれます。配合によって色合いは変わりますが、その金色の輝きは、古くから装飾に生かされてきました。
古代ローマでも、真鍮は装身具に使われていました。色の美しさに加えて、細かな装飾に加工できることも、この金属の魅力だったのです。今からおよそ二千年前にも、金属の色と形を楽しんでいた人たちがいた。そう思うと、真鍮が少し身近に感じられます。真鍮の歴史について
線を曲げ、面をつくる
真鍮がジュエリーに向いている理由のひとつは、形の自由さにあります。
線材を曲げて輪をつくる。板を切り、曲面をつける。溶かした金属を型に入れて、立体的な形にする。真鍮はこうした加工に使われ、細い線から存在感のあるモチーフまで、幅広い表現を支えてきました。形にしやすいことと、できあがった形を支える強さ。その両方が、身につけるものをつくるうえで役立ちます。真鍮の性質と加工について
この自由さを楽しんだ人に、彫刻家のアレクサンダー・カルダーがいます。モビールで知られるカルダーは、友人や家族のためにも数多くのジュエリーを制作しました。
1950年頃、友人のドロシー・カニング・ミラーに贈ったのは、真鍮のブローチ。彼女のイニシャル「DM」を形に取り入れています。名前の文字が、身につけられる小さな造形になる。真鍮のジュエリーに込められる遊び心が伝わってくる一点です。メトロポリタン美術館所蔵のブローチ
金属をどう曲げるか。どこに空間を残すか。どんな形を隣に置くか。ジュエリーの面白さは、そんなつくり手の工夫にもあります。
Nishkaの「装う楽しみ」と、真鍮
Nishkaは、ジャイプールで選んだジュエリーを紹介するFabursのラインです。形や色、身につけたときの表情を見ながら、いつもの服に合わせたくなるものを選んでいます。Nishkaについて
真鍮の形づくりの自由さは、この選び方によく合います。小さなアクセントにも、少し大胆な形にもできること。色のあるガラスや石と組み合わせて、さまざまな表情をつくれること。金や銀に比べて素材の価格が身近なことも、気になった形を日々の装いに取り入れやすくする理由のひとつです。
たとえば、淡い緑のしずくネックレス。ガラスを囲む金色の縁が、しずくの輪郭をくっきりと見せています。一方、黄色い石の二連バングルは、銀色の二本の線が手首を囲むデザイン。どちらも真鍮に表面の仕上げを施したもので、同じ金属から違う印象が生まれています。
細い線が好きな日もあれば、少し大きな形をつけたい日もある。いつものシャツに、今日は淡い緑をひとつ。袖をまくった手首には、輪を重ねてみる。
真鍮は、そんなふうに色や形を楽しむための、懐の深い素材です。
関連するアイテム